ちょっと戯言

まー、なんと言いますか、その。
シナリオを作り始めるモチベーションって、人によって様々だと思うんですが、
大抵は「お、このネタでやりたいな」とか
「このキャラ動かしたいな」とかいう
なんらかの起点があると思います。


自分の場合はこれがかなり特殊でして、
「使いたい言葉、単語ができたらそれにそぐうシナリオを考える」
なんですね。
これは漢字一文字であるかもしれないし
英文かもしれない。
叫び声かもしれないし
芝居がかった台詞かもしれない。
とにかく、自分の中で強烈な存在感の文字列が生まれたら、
それをシナリオという形で表現したくなるんですよ。


蛹もそう。
Under Controlもそう。
シナリオの内容よりも、その言葉が使いたかった。
だから蛹はロボシナリオだったかもしれないし、
Under Controlはギャグシナリオだったかもしれない。
別に音ゲーだから使ったわけではなくて、
曲のタイトルって端的なのにすごく深い意味を持っているものが多くて、
字面の面でも非常に強烈なんですよ。
理由になってませんね。

言葉の持つ力ってすごく大きくて、
たった一言なのにすべてを語ってしまったり、
二重三重にも言葉の意味を広げたりします。
コピーライターという職種がありますが、
あれのプロの人たちのセンスは本当に羨ましいというか。


話がそれた。


自分が線で物語を作るのが苦手なのも、
ストーリーの根底に何もないのも、
すべてこの作風のせいなんだろうな、との考えに至ったわけですよ。
でも、だからまー、どうってわけでもなくて。
自分は今まで通りにやるし、その上で学ぶことがあれば尚よし。


と、
「何でもかんでも音ゲーのタイトルの理由」
を聞かれたので、答えてみました。