扱いにくいってのは

例えば食材として目の前に納豆があるとする。
こいつは匂いやらねばつきやらで嫌われ者な食材だが
実は意外と万能で、ちょいと手をかければ寿司飯にもカレーにもピザにも馴染むし
加工すればドレッシングにすらなる。
もちろんごはんにかけて食うのがうまいのだが。
賞味期限も長くていざというとき助かる。
一方、食材としてスイカがあるとする。
イカは夏の風物詩として有名だし、
先入観含め、納豆より愛好家の絶対数は多いかもしれないが
切り方は様々あれど、そのまま食う以外の選択肢はスイカバーくらいしかない。
一応、漬け物にすることもできるが、
やはり普通に食うのが無難だろう。
おかずにはならない。


SRCにおいて、キャラの使い方ってのは
それ単品では収まらないということが多い。
さっきの例を引き続き使うとすれば
キャラの共闘って、夕食の献立みたいなもんじゃないかと思う。
ストーリーの軸になる部分……つまり方向性がジャンル……つまり鍋とか和膳とかビュッフェとかになるんじゃないかと思う。
イカタイプのキャラが厄介なのは
和膳だろうがビュッフェだろうが鍋だろうが使う、というわけにはいかないことにある。
ビュッフェの場合、比較的そのまま混ぜ合わせても
それぞれを味わうわけだから、スイカがあってもOK。
鍋は同じフィールドで一緒に煮込むわけだから
イカが入るとまずい場合がある。
和膳はそれぞれの料理のレシピが決まっているから
イカは使われない場合入る余地がない。
で、ビュッフェにあたるシナリオって、ダンジョンくらいしかないと思う。


つまるところ、スイカのようなキャラや設定は
「おいしいスイカの食べ方」をアピールしていくのが
使われる第一歩じゃないかなー
なんて、徹夜明けの頭で考えてみた。