衝撃
どうも体の調子が良くない日々が続いた。
なんかおかしい。
てなわけでバイト終わってから病院行ってみた。
僕の検査結果は専門用語ばかりで素人の僕には何にもわからなかった。
それを理解していて、それでいて病院のせんせいさんは、しれっとつぶやいた。
それは戯言にして、傑作。
その二つは両極端にして逆さま配列。メビウス螺旋スパイラルの平行線。
生きることは辛いことだ。
だが、生きなければ出来ないことが、たくさんある。
そう、死ぬことは生きることよりも辛いこと。
せんせいさんは、ちょっと残念そうな顔をしていた。
ぼくは、初めて自分がどれだけとんでもない事をしていて、さらにそれを
押さえ込んでいたのかを知った。
1年。それがせんせいさんの出した結論だった。
ヘタすりゃそれまでに、この世を去る。
うまくやれば、もっと生きられる。
うまくやれるかどうか、それを決めるのは自分自身。
自分が、いかに濃度の高いアルコールを避けるか。
自分が、いかに自分の肉体的キャパシティを超えないようにするか。
せんせいさんとの約束を破る時。
それは、僕が死ぬ時だ。
アレだけの無茶に耐え、かつまだある程度は頑張ると言ってくれた。
そんな僕の肝臓は、限界に達していた。